去る2014年6月28日(土)午後1時30分より、大谷大学において、
第9回の佛教史学入門講座「知られざる僧侶の足跡」
を開催しました。
開催趣旨の説明に引き続き、西村玲先生が「アジアの中の江戸仏教─学僧たちの中国・インド、そして近代へ─」と題して、江戸時代の学僧、特に律僧の思想・活動に焦点をあて、近世と近現代の連続性についてお話しくださり、続いて市川良文先生が「中央アジアのオアシス仏教―出土資料にみる鄯善国の僧侶たち―」と題して、19世紀の中央アジアの探検家たちのお話から始められ、そこで出土した木簡を中心とした資料からうかがえる僧侶の実態について、多くの写真を提示されながらお話くださいました。
その後の質問コーナーでは、会場から寄せられた質問に、先生方に時間いっぱいまでお答えいただき、より深く講演内容を理解することができました。「初学者向け」の入門講座というものの、専門的にも大変興味深い内容で、有意義な講座となりました。
ご参加いただいた皆様、アンケートにもご協力いただきありがとうございました。